第28回創成塾

[2011.02.06]


2011年2月17日(木)18:00-20:00  豊中キャンパス 基礎工学研究科 A403講義室にて第28回創成塾が開催されました。

内容:
18:00-18:20 仲田 佳弘 (大阪大学基礎工学研究科 博士後期課程1年 日本学術振興会特別研究員DC1)
18:20-18:30 質疑応答
18:30-18:50 久木田 水生 (京都大学文学研究科 研究員)
18:50-19:00 質疑応答
19:00-20:00 学生によるパネルディスカッション

基礎工学研究科 A403講義室

参加人数:23人
議事録(学内アクセスのみ)

講演1:仲田 佳弘 (大阪大学基礎工学研究科 博士後期課程1年 日本学術振興会特別研究員DC1)
「コンプライアンス制御による一脚ロボットの連続跳躍実現に向けて−リニア電磁アクチュエータの開発とその応用−」
発表資料 (学内アクセスのみ)

nakata生物は複雑な環境において跳躍や走行などのダイナミックな全身動作を行ことができる.このような動作を実現する基本的なメカニズムとして,柔軟な応答を行う筋肉の特性と複数の関節を同時に駆動する多関節筋の存在が挙げられる.一方,産業用ロボットに代表されるように,従来のロボットは剛性が高い関節を持ち,細かな動作を繰り返し行うことは得意であるが,外乱のある環境でのダイナミックな動作は困難であった.すなわち,筋肉は弾性や粘性を変化させることができ,通常のロボットで良く用いられるサーボモータの持つものとは性質が異なる.そこで,我々は,能動的に特性を変更できるリニア電磁アクチュエータに着目した.これまでに,埋め込み磁石型のリニア電磁アクチュエータを提案し,その推力や応答性などの基本特性を明らかにした.本発表では,開発したリニア電磁アクチュータと本アクチュエータを搭載した一脚ロボットの連続跳躍に関する研究を紹介する.

講演 2:久木田 水生 (京都大学文学研究科 研究員)
「ロボット倫理の可能性」
発表資料 (学内アクセスのみ)

kukitaロボット倫理学における重要な問題の一つは,ロボットが道徳的存在者になれるか,ということである.本発表では,ロボットが道徳的存在者と見なされうるための条件を考察し,道徳的なロボットを作ることが原理的には可能であることを論じる.また私たちはロボット倫理がいくつかの側面で倫理学者一般にとって興味深いものになりうることを論じる.第一に,道徳的ロボットを作ろうと考えることは,私たちが道徳的であるために何が必要かという問題をより先鋭化する.従って「人工道徳性」は,人工知能が心の哲学において,人工生命が生物学の哲学において果たしてきた役割を,倫理学において果たしうるかもしれない.第二に,人間の専門家の代わりに倫理的判断を下すことの出来るロボットの研究がすでに行われているので,私たちは,ロボットが人間の倫理的課題を行うことをどこまで許すべきか,という問題に対して,答えを出す準備をしておく必要がある.

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