第30回創成塾

[2011.03.15]


2011年3月22日(火)18:00-20:00  吹田キャンパス 工学研究科 M4棟講義室(M4-201)にて第30回創成塾が開催されました。

内容:
18:00-18:50 井頭昌彦 (大阪大学大学院 人間科学研究科 特任助教)
18:50-19:00 質疑応答
19:00-20:00 パネルディスカッション

吹田キャンパス 工学部 M4-201

参加人数:25人
議事録(学内アクセスのみ)

講演1:井頭昌彦 (大阪大学大学院 人間科学研究科 特任助教)
痛みとは何か?–「痛みを感じられるロボット」の実現に向けて–」)

igashira・ 今回のtalkでは、ややfuturisticな話になるが、「心を持ったロボットをつくるにどうすればよいか」というテーマに寄与しうるような議論を提示する。
・ 「心を持ったロボットをつくる」と一言にいっても、ロボットに組み込むべき心の機能には様々な種類がある。この点に関して、今回注目するのは「痛み」である。
・ 「痛み」に注目する理由は、(1)思考や意図などに比して、機能的な複雑性が低く、実現への道筋がやや近いと思われること、(2)「痛み」を巡る相互行為(痛みを訴える/いたわる等)は「心を持った主体」として相手を扱う際のもっとも原初的な様態の一つであり、これをロボットで実現できれば、当初の目的にとって大きな前進となること、の2点。
・ しかし、「痛みとはそもそも何なのか」という問題を巡っては、主観的感覚として扱う立場、神経科学的状態として定義づける立場など複数のものがあり、またそれぞれに難点を抱えている。
・ 本talkでは、疼痛医やロボット工学者の問題意識にも多少触れながら「何が問題になっているか」を概観した上で、哲学の観点から「痛みとはなにか」という問題にどのようなアプローチが可能であるかを示し(今回は「痛み」の概念内容、つまり「痛み」という語で我々が意味し了解している内容に焦点を当てる)、さらに「痛みを感じられるロボットをつくるにはどうすればよいか」という問題圏への展望を述べる。

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