第33回創成塾

[2011.04.20]


2011年4月26日(火)18:00-20:00  豊中キャンパス 基礎工学研究科B棟303講義室にて第33回創成塾を開催いたします。

内容:
18:00-18:20 Fabio Dalla Libera (大阪大学大学院基礎工学研究科 日本学術振興会外国人特別研究員)
18:20-18:30 質疑応答
18:30-18:50 橘真一  (大阪大学大学院人間科学研究科 D3)
18:50-19:00 質疑応答
19:00-20:00 パネルディスカッション

基礎工学研究科 B303講義室

講演1:Fabio Dalla Libera (大阪大学大学院基礎工学研究科 日本学術振興会外国人特別研究員)
“Development of Robot Motions by Tactile Interaction”

Touch is an important means for communication among humans. Sport instructors or dance teachers often use touch to adjust students’ postures in a very intuitive way. Using tactile instructions appears thus to be a very appealing modality for developing humanoid robot motions as well. Spontaneous interpretation of tactile instructions given by users reveals itself to be a complex task for artificial systems. The mapping between tactile instructions and motion modifications is non-linear, user dependent and context dependent. A proof of concept system for robot motion creation based on the learning of the tactile protocol will be introduced. The system is interesting for two reasons. Firstly, it shows the feasibility of using tactile instructions for motion development. Secondly, it can be used as a tool for studying the way humans intuitively use touch to communicate. This, in turn, will allow the development of better algorithms for the prediction of the meaning of tactile instructions. Results of a pilot experiment are discussed, and a first set of features of tactile communication, yielded by the analysis of the data collected, is identified.

講演2:橘真一  (大阪大学大学院人間科学研究科 D3)
「トランスダクションについて」

 当たり前のことだが、ロボットは本来環境から被る変化に弱い。それに反して、人間に近しいロボットを造ろうとするとき、代謝の機構や脳の可塑性など、生体における何れの変化を再現しようとしても、人間と同様の仕方やオーダーでそれを実装するのは不可能に近い。ロボットはロボットなりの変化を模索しなければならないはずであるだろう。
 本発表は、ロボットなりの変化を考えるにあたって、トランスダクションという概念を一つの手掛かりとしてみようという試みである。トランスダクションはそれ自体マイナーな概念と思われるが、実に生物学、心理学、社会学、人類学、情報科学、工学など、用例がある分野は多岐にわたっている。そのほとんどが何らかの組み換えや変換を意味している。それらを一瞥の上、トランスダクションのポテンシャルを考察するために参照するのは、フランスの哲学者ジルベール・シモンドンの述べる、ほとんど生命という概念と重なるようなトランスダクションの有する壮大な射程である。トランスダクションにそこまでの期待をもたせるのは前代未聞であり、ある種の賭けであると思われるが、願わくば議論を通して本発表が少しでも未来のロボット工学者の発明の一助になれば、たとえそれが反面教師的であっても、冥利であると考える。

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