第42回創成塾

[2011.11.30]


2011年12月13日(火)18:00-20:00 吹田キャンパス 人間科学研究科 ユメンヌホールにて第42回創成塾を開催いたします。

内容:
18:00-19:00 北澤茂先生(大阪大学大学院生命機能研究科・教授)
        ご講演・質疑応答
19:00-20:00 学生によるパネルディスカッション

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講演1: 北澤茂先生(大阪大学大学院生命機能研究科・教授)
「自閉症の理解と治療に向けて」

自閉症は3つの症状、社会性の障害、コミュニケーションの障害、繰り返しの行動、で診断される発達の障害である。最近の研究によって、自閉症には脳の様々な領域、前頭眼窩野、前帯状皮質、紡錘状回、上側頭溝、扁桃体、下前頭回、後部頭頂葉、補足運動野、大脳基底核、視床、小脳など、が関与していることがわかってきた。これほど多くの領域が関与するのはなぜか。実は、これらの離れた領域の間を結ぶ長距離の線維の不足が自閉症の本質である、と考えると辻褄が合う。実際、模倣や異なる感覚種の間の学習の般化やスリット視など、複数の皮質領域を動員する様々な課題が自閉症で障害される。今後重要なことは、多数の領域の組合せで発揮される認知や行動の障害一つ一つを定量化し、遺伝子多型や線維走行、皮質領域の量や活動の変化と対応付けることだろう。そのような定量的な評価を行うことで、既存の応用行動分析を使った治療法の効果を検証し改善することが可能になるだろう。

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