第51回創成塾

[2012.08.04]


2012年8月7日(火) 18:00-20:00 豊中キャンパス 吹田キャンパス 医学研究科臨床研究棟3階セミナー室にて第51回創成塾を開催致します.

内容:
18:00-18:30 前田太郎(大阪大学大学院情報科学研究科, 教授)
18:30-18:40 質疑応答
18:40-19:10 不二門 尚 (大阪大学大学院医学系研究科,教授)
19:10-19:20 質疑応答
19:20-20:00 パネルディスカッション

吹田キャンパス 医学研究科臨床研究棟3階セミナー室
吹田キャンパス 医学研究科臨床研究棟3階セミナー室

講演1:前田太郎(大阪大学大学院情報科学研究科, 教授)
「身体性を活用したインタフェースの設計」

身体性を活用したインタフェースの事例としてパラサイトヒューマン(PH)技術を紹介する.このウェアラブル技術で構成されたロボットは装着者の感覚し運動した情報を同一視点から計測しモデル化し予測することで,装着者の行動を誘導支援することを目的としている.こうした支援のために,PHは錯覚を利用した五感伝送技術を用いている.錯覚を利用することで外部からの強制力等によって装着者本来の行動を妨げることなく行動を誘導することが可能となる.これらの中でも最も行動の誘導に効果的な手法として前提電気刺激(GVS)がある.経皮電極による弱電流の直流刺激によって,装着者の歩行方向を自然に誘導することが可能である.

講演2:不二門 尚 (大阪大学大学院医学系研究科,教授)
「3D 映像視聴後の目の疲労について」

立体視は、両眼の網膜に外界の像が少し違った角度から投影され、これが脳で1つに統合されて生じる(視差による立体視)。日常生活での立体感は、視差による立体視の他に、陰影や透視画法のような、単眼でも得られる奥行の手掛かりを併せて得られる。両眼で視標を捉える場合、視線を合わせる輻湊と、対象にピントを合わせる調節、そして縮瞳が連動して起こる(近見反応)。3D映像は、左右の目に入る映像を分離し、視差をつけて両眼に投影する方法が用いられている。両眼分離の方法は、偏光フィルターや液晶シャッターが用いられている。日常生活では、輻湊と調節の関係は比例関係にあるが、3D映像を見るときには、飛び出し画像(アトラクション系の映像に多い)ではスクリーンに調節を合わせながら、輻湊を通常より多くする必要があり、引っ込みの映像(最近の3D映画でよく用いられている)では必要な輻湊は通常より少なくなっている。この調節と輻湊の解離が眼精疲労の原因と考えられている。日常生活が問題なく送れている人でも、輻湊の弱い人や、斜位(両方の目の位置が正面からずれやすい人)の人は、飛び出し画像の3D映像を見ると、眼精疲労や複視を来す可能性がある。一方、3D映像作成のガイドラインでは、飛び出しを大きくしすぎないことを推奨しており、最近の3D映画ではスクリーン面より奥行き方向に展開する立体画像が多く用いられている。従って、迫力はないが、長時間見ても疲れにくくなっている。一方立体視の弱い斜視の小児では、飛び出し画像の3D映像は立体的に見えやすいが、奥行き方向の3D映像は立体的に見えにくい。

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